三輪恭子 作品展
GOLDEN ELEMENT
「蒸留器の頭部」 /鉄、ビニル、銅、紙、アクリル板、蜜柑
能古島には現実から少し離れた、独特の空気が漂っている。
それは、
強い太陽の光が景色をやや眩しく見せるからか、島人の自然に即した生活リズムに由来するのか、
または植物の繁殖が旺盛なせいなのか。島に来るまでのフェリーの中で、福岡の水平線を見ている
うちにそういう気持ちになるのかもしれない。
ともかくそれはあたたかく、のびやかなエネルギーであるように感じる。
ある日、島を一周してみたときに、
家の軒先や、山の中腹、畑の中、うち捨てられたビニルハウスの中、灯台のふもと、しばしば蜜柑
を見つけた。どこを歩いていても、気付いたらそこに蜜柑の木があるのだ。
私の島への印象は、一気に蜜柑の実に集中した。この島は蜜柑の生長によって循環し、果実の中に
は島の彼岸的な空気が凝縮されているのではないだろうか。
そこで、
島の彼岸的な空気を「蒸留」するための装置を制作することにした。
使用方法:
装置から伸びている管の先に付いた蜜柑の絞り器に、
16等分した能古島産の蜜柑を入れて押し搾る。
三輪恭子:作家略歴
ふだん目にする身近な風景を観察する中でしばしば感じる、「違和感のある何か」に興味をもつ。
それらを造形制作で表現することを志している。
1982年 宮崎県宮崎市出身
2003年 「立体構成研究室展」 出品
「立体構成研究室展」 出品
2004年 「福岡教育大学 卒業制作展」 出品
2005年 福岡教育大学 生涯スポーツ芸術課程 卒業
「立体構成研究室展」 出品
2006年 「立体構成研究室展」 出品
「山口県美術展覧会」 佳作受賞
2007年 「福岡教育大学 大学院修了制作展」 出品
福岡教育大学大学院 教育学研究科 美術教育専攻 修了
4月より、共同アトリエ3号倉庫にてレジデンス(福岡)
『BOOTH EXHIBITION 2007』(3号倉庫/福岡)
個展『無限遠のランドマーク』(3号倉庫/福岡)
連絡先 e-mail : lunria9@yahoo.co.jp